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バース・トラウマとは?

バース・トラウマはどのようにしてつくられるか?

それではバース・トラウマとはどのようなものなのでしょうか。具体的にみてみましょう。

    現代医学に基づいた出産法では多くの場合、バース・トラウマを経験することになります。まず、病院等に設置された出産のための分娩台ですが、陣痛の激しくなった妊婦はこの上に仰向けに寝かされます。普通に考えて分かることだと思うのですが、この姿勢は赤ちゃんを空中に産み出すことになるのです。重力を全く無視した出産です。これでは妊婦にも赤ちゃんにも大きな負担がかかります。しかも、この分娩台の高さは医者の目線に合わせてあるだけで、妊婦のことを考えたものでははじめからないのです。出産時の姿勢からして妊婦と赤ちゃんには不合理で不条理なものと言えるでしょう。

    さらに、出産時、帝王切開をした場合、赤ちゃんが予定していた出産のタイミングを外すことになります。また、産道を通らないため、頭蓋骨の引き締めもなく生まれます。赤ちゃんはふいに肺呼吸を始めなければならないのです。さぞかしびっくりすることでしょう。出産は命の危険など緊急を要する場合などがあるので仕方ないこともあるのですが、トラウマを作ってしまうことは免れません。

    陣痛促進剤、笑気ガス、モルヒネなどは説明するまでもないでしょう。自然分娩において使われるはずのなかった化学薬品です。人体、ましてやこれから誕生するという無菌状態の赤ちゃんにどのような影響が及ぶのか想像に難くないのではないでしょうか。

    吸引分娩は膣内の赤ちゃんの頭に吸引カップをつけ、空気を抜くことで密着させ妊婦のいきみとともに引っ張り出す方法です。鉗子分娩は2本で一対になった鉗子で膣内の赤ちゃんの頭を挟んで引っ張り出します。これらも赤ちゃんの命を守るために取られる手段ですが、出産前の赤ちゃんの頭にじかに冷たい金属やシリコンがあたること、さらに挟まれ引っ張られることなどは相当な苦痛であるといえるでしょう。

    また、赤ちゃんは母親の陣痛が始まるだけでも酸欠状態になり、死の恐怖を覚えるということです。当たり前のことでさせこのような恐怖を体験してしまうのが出産なのです。ですから、難産などで赤ちゃんが蘇生処置を受けているような場合は言うまでもありません。

    また、バース・トラウマは出産のときの体験だけで出来るとは限りません。妊娠中に母親がアルコール、煙草、薬物、薬などを常用していた場合、肉体的、または精神的に強い苦痛を受けていたような場合、など妊娠期の母親の過ごし方や体調によってもつくられてしまいます。

    さらに出産直後、すぐに赤ちゃんが新生児室に連れて行かれて母親と離されてしまったり、すぐに母乳を与えられなかったような場合、母親が抱っこによって赤ちゃんに自分の心音を聞かせてやらない、また、乳児期に母乳を与えないなどによってもバース・トラウマはつくられます。これらの行為は赤ちゃんに肉体的、精神的な不安や苦痛を与えることになるからです。

私達人間に与えられた平等なことの一つとして、誰でも母親(最近は代理出産とかもあるのでいわゆる女性ですね)の子宮からこの世に誕生します。しかし、赤ちゃんにとってこの世に誕生すること事態がある種、楽園(ぬくぬくとして何の心配もない母親の子宮ですね)からの追放であるのに、その誕生時に余計な苦痛が伴った場合、それは想像を絶する苦しみの体験となってしまうのです。赤ちゃんにとって人生最初の体験がかわいそうなことにトラウマになってしまうのです。

また、赤ちゃんにとって、母親は絶対的存在(宇宙)です。心理学の実験でもありますが、誕生直後、お母さんザルに一度も抱っこされない赤ちゃんザルは、人間からミルクを与える装置を通していくらミルクを与えられてもやがて死んでしまうのです。母親の温もり、愛情がどのくらい赤ちゃんに素晴らしい影響を与えるか想像できるのではないでしょうか?ですから出産時、出産後の母子の関りは、この時期の赤ちゃんの体験、成長にとってとても重要なファクターになると言えます。また、それに加え、人間の根幹的な潜在意識を形成する期間が、胎児から生後3ヶ月と言われていることを考えると、その時期に、上記のような出産、生育経験をした場合、多くの人々が、深い潜在的な意識領域に、出産によるトラウマから発生した問題をかかえてしまうと言えそうです。

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